甲状腺外科

甲状腺、副甲状腺、副腎疾患を専門外来として担当しています。甲状腺では機能低下の橋本病、機能亢進のバセドウ病に対して薬物治療を行います。

手術対象は甲状腺癌(乳頭癌、濾胞癌)の手術、縦郭内甲状腺腫など周辺臓器を圧迫する大きな腫瘍の摘出、また、カルシウム値の異常を来し骨粗鬆症や腎臓結石の原因となる原発性副甲状腺機能亢進症では腫瘍化した副甲状腺の摘出、さらに腎不全に関係した続発性甲状腺機能亢進症の手術である副甲状腺全摘を行います。
副腎腫瘍である原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、クシング症候群を呈する腫瘍摘出は腹腔鏡による内視鏡手術を実施いたします。

診療方針と治療内容

甲状腺機能と不妊との関係

甲状腺機能低下と不妊との関係が明らかになっています。不妊治療では甲状腺ホルモンの測定が必須になっています。

甲状腺のう胞に対するエタノール注入療法

出血壊死による腫瘍急速な増大に対処します。

原発性アルドステロン症

副腎腫瘍である原発性アルドステロン症は、高血圧患者の3.3%から10%で200万から400万人と推定されています。
症状は高血圧と低カリウム血症を来し、血圧の薬が2~3種類まで処方されている方は、血液検査(アルドステロン、レニンの測定)、副腎CTあるいはMRI検査を勧めます。

検査・診断方法

  • 血液検査(甲状腺ホルモン、甲状腺自己抗体、副甲状腺ホルモン、カルシウム、副腎ホルモン測定)
  • 超音波検査(甲状腺、副甲状腺、頚部リンパ腺に対して)
  • 超音波ガイド下甲状腺細胞診(FNAC)、組織診(CNB)
  • 骨密度測定
  • CT、MRI検査

初診の患者さんは、採血検査、レントゲン検査、超音波検査を行いますので、早めの時間の受診をお願いします。

治療や手術の実績

2016年手術件数

  • 甲状腺手術 11例
  • 甲状腺癌8 例(亜全摘・全摘)
  • 良性腫瘍:縦郭甲状腺腫 3例

休診代診

現在、予定されている休診はありません。

所属医師

大西 清(オオニシ キヨシ)

乳腺外科、甲状腺外科、乳腺外科外来

所属など 日本臨床外科学会 評議員
日本内分泌外科学会 評議員
認定資格 日本内分泌外科・甲状腺外科専門医
日本乳癌学会専門医
日本外科学会専門医・指導医
日本がん治療認定医・暫定教育医
略歴 前埼玉医科大学総合医療センター
乳腺・内分泌科 助教授
前国際医療福祉大学 教授

診療科